2021年 新卒入社
コンサルティング部門
就職活動時にエージェントから紹介してもらったのが、三菱地所パークスでした。駐車場の仕事ってどんな感じなんだろうとあまりピンと来なかったのですが、秋葉原の駐車場で痛車のイベントを開催しているのを知り、駐車場の固定概念にとらわれずに仕事ができそうだなと感じました。学生時代は、街づくりにおける集客について学んでいた私。どういう空間にすれば人が集まるかという研究をしていたので、その知識が生かせそうだと感じたのも入社の決め手になりました。
現在は、駐車場のコンサルティング業務に従事しています。オフィスビルや商業施設をはじめ、空港・銀行・公園・マンションなどの駐車場を担当しており、駐車場の規模は数十台から1,000台超えまで、さまざまです。設計の改善やオペレーション、渋滞対策、管制機器による業務効率化の提案などをオーダーメイドでこしらえるのが、私たちの仕事です。要は、駐車場に関するお悩みは何でも聞きます、という具合です。こういう問題があるので動線を変えましょう、渋滞が発生しやすいので別ルートへ誘導するサインを設置しましょう、など。1年で十数件の駐車場を担当しています。
最初から駐車場の知識があったわけではないので、そこは上司や仲間に教えてもらうほかにも、過去に当社が担当したコンサルの事例を見るなどして、ノウハウを培っています。プライベートでも、駐車場をついついコンサル視点で見てしまって、職業病です。
仕事をしていてやりがいを感じるのは、やはり、自分の業務が目に見える形で街に残ることです。自分が提案したサインやレイアウトが駐車場に反映されているのを見ると、何とも言えない気持ちになります。
あとは、日本全国からコンサルのご相談が来るので、さまざまな土地の駐車場を見ることができるのも魅力的なポイントです。たとえば、東京都内は電車移動する方が多いですが、地方の場合は車が必須で、気候や地理的な課題があったり、駐車場に対する需要も異なってくるんです。そういう違いを見つけられると成長にもつながりますし、単純に仕事としておもしろいです。
でも、難しいこともあります。たとえば、案件のスケジュール管理です。開発全体のスケジュールにも影響することがあり、お客様への納期は絶対なので、常に何かしらの締め切りに追われて仕事をしています。協力会社と業務することも多いので、ズレが生じて無理な納期をお願いする等迷惑をかけないように細心の注意が必要です。なので、スケジュールを常に把握する管理能力も、この仕事には必要だと感じます。
仕事をする上で大切にしているのは、多角的な視点を持って課題と向き合うことです。駐車場のオーナーさまと打ち合わせをしていて、「回転率を重視して、こういう設計にしたい」と言われることがあっても、私たちは利用者目線に立って安全面や利便性のことも気にしなければならないので、簡単にはい、とは言えません。
両方を併せ持った提案をする場合、答えは一つではないので、自分の引き出しがいかに多いかが勝負になります。要は、柔軟な考え方をできるかどうかが大切なんです。固定概念にとらわれるとよくないので、それを取り払うために過去の事例を紹介するなど、根拠を提示して納得してもらったうえで、お客様に喜んでもらう提案をすることが重要です。
そんな私が今後していきたいことは、秋葉原の駐車場で実施していたイベントのように、駐車場に付加価値をもたらすこと。実際、コンサルをしていると、ユニークな提案を求められることも多いので、自分なりの答えを見つけられたらと思います。